但馬牛は5年に一度開催される全国和牛能力共進会において、「美味しさのチャンピオン」の称号が与えられました。
この全国和牛能力共進会は和牛のオリンピックと呼ばれ、肉牛の体系や品位などを審査する種牛の部と肉質を審査する肉牛の部が行われます。
前回大会の2012年、全国から305頭が種牛の部に、175頭が肉牛の部に出品されました。
そのうちの肉牛の部において、但馬牛は8頭が出品され、この8頭の中から「美味しさのチャンピオン」が誕生しました。
チャンピオンに選ばれた肉牛は淡路和牛育種組合が育成した肉牛で、美味しさの指標となるオレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸の含有率が全国トップの数値を示し、「脂肪の質賞」と呼ばれる特別賞も受賞しました。
但馬牛は種別の特徴として他のブランドの和牛と比べ体格が小さく、大きさなどを審査する種牛の部においては不利と言われ続けてきました。
しかし徐々に種牛の部においても評価は上がってきており、今回代表に選ばれた種牛は他ブランド牛と比べても負けず劣らずの出来映えでした。
次は前回から5年後の2017年に宮城県で開催される予定で、今回「美味しさのチャンピオン」を獲得しましたが、次回大会では種牛の部でも評価を受けられるよう、生産者はさらに美味しい和牛づくりに取り組んでいく事でしょう。