但馬牛は、兵庫県産の黒毛和牛のことです。
このうち神戸肉流通推進協議会の基準を満たした牛肉については但馬牛、神戸ビーフといったブランド名の使用が許されています。
売店で売っている但馬牛駅弁に但馬牛を使っている証拠として、駅弁の横に証明書を置いている場合もあるそうです。
長方形のプラスチック容器を発泡材にはめ込んで、但馬牛の色調をイメージしたパッケージに納められています。
中身は白いご飯の上に但馬牛の煮つけがたくさん乗せられ、コンニャク煮、キンプラゴボウ、大根なます、シシトウ素揚げなどを盛り付けた牛飯です。
但馬牛は小豆島醤油で甘辛く煮込んだものでこれだけでも十分に美味しい味でありますが、オーブンで丸ごと焼いた淡路島産の玉ねぎが牛肉のコクを見事に引出し、絶妙のハーモニーを感じられる逸品となっています。
また冷めても味のバランスがよく、美味さが更に増すように感じられます。
タレのしみ込んだご飯も味わい深くなっています。
全体的には濃い味に感じますが、これを中和させるのが大根なますです。
酢でさっぱりと仕上がっており、お口直しにはもってこいです。
完食後にもっと買えばよかったと感じさせるほどの、満足度の高いそんな但馬牛駅弁です。