但馬牛の読み方は「たじまぎゅう」もしくは「たじまうし」と読みます。
この読み方の「ぎゅう」と「うし」の違いは、肉牛を食肉として加工したものを「たじまぎゅう」生きた状態の肉牛のことを「たじまうし」と呼びます。
この呼び方の特徴はほかのブランドの牛にも同様のことが言えます。(松坂牛など)
但馬とは兵庫県の豊岡市周辺のことを指します。今から1300年以上も前の7世紀ころに日本書紀に国名が記載されていたとのことで、その頃からその地域のことを但馬と呼んでいました。
この但馬で育てられる肉牛のことを但馬牛と呼びます。
正確には兵庫県で生育される黒毛和種の和牛で、“流通推進協議会”の定めた基準をクリアしたもののみを但馬牛と呼んでいます。
わかりやすいものだと、よく耳にすることのあるA3やらA5やらの等級分けにも基準があり、
但馬牛はA4〜B1までのことを言います。
※アルファベットは歩留等級、数字は肉質等級となっています。
(歩留等級は1頭の肉牛から可食部分がどれだけ取れるかの指標です。Aに近いほど、可食部が多いです。肉質等級は見た目の美しさを表したものです。サシの入り方や光沢などを見て判断します。)
但馬牛のうちこの等級の最上位のA5に値する牛肉は神戸ビーフと呼ばれており、但馬牛の上位ブランドとして全国に名を馳せています。