但馬牛の紹介をする中で既に何度も「黒毛和牛」という言葉が出てきています。
黒毛和牛の他に、褐色和牛・日本短角牛・無角和牛などがあります。
この黒毛和牛・褐色和牛・日本短角牛・無角和牛のことを総称して「和牛」と呼んでいます。
褐色和牛は「あか毛和牛」とも呼ばれており、熊本県や高知県で飼育していた牛とスイスのシンメンタール牛という外来種を交配して作られた和牛です。
日本短角牛は岩手県で飼育していた牛とアメリカのショートホーン牛を交配して作られた和牛で、現在では東北地方を中心に飼育しており北海道でも飼育されています。
無角和牛は山口県で飼育されていた牛と、農林水産省の畜産試験場で飼育されていたアバディーン・アンガス種を交配して作られた和牛で、黒毛和牛よりも毛の色が黒いです。
そして黒毛和牛は和牛の90%以上を占める和種で、松坂牛・神戸牛・近江牛・米沢牛・前沢牛などの有名なブランド牛はこの黒毛和牛にあたります。
和牛の種類を考えて松坂牛や神戸牛などの有名ブランド牛のルーツをたどれば、但馬牛にたどり着くということになります。
また神戸牛・松坂牛・近江牛の3つか、神戸牛・松坂牛・米沢牛の3つのことを三大和牛と呼ぶことがあります。