但馬牛のセリ

但馬牛のセリは但馬家畜市場というところでほぼ毎月１回開催されています。
このセリ市では年齢が１歳未満の子牛が出頭されます。
出頭数は２００〜４００頭程度でそのうち半数が去勢（生殖能力をなくした雄牛）された牛で、残りが雌牛です。（去勢されていない雄牛はほとんど出頭されません。）

セリ市ではセリ市独自の評価基準を設けており、実際に牛を見なくてもある程度データとしてその牛の評価を定めます。
そのデータとは出頭される牛の両親の情報がしっかりとしているかどうか、種類、育成した時のお肉の質や歩留まりなどの期待値などを数字やアルファベットで表したものです。
その評価を見た上でセリに参加する人は落札したい牛を選定します。

ただ、実際に実物を見なければデータだけでは判断できない部分というのがほとんどですので、そのデータは参考にする程度に使用します。
一度のセリ市で平均して2億円程度の取引がされます。
出頭数が約３００頭ですので、大体１頭６０〜７０万円ほどの価格が付けられているということになります。
上質な但馬牛のお肉は１ｋｇあたりで数千円の価値が付きます。
６０〜７０万円で購入してもトータル的には利益を残すことが出来るというのは但馬牛ならではと言えるのではないでしょうか。
それほどまでに但馬牛の評価が高いのです。